農家になりたいと市役所に行った話
人生について色々考えた結果、
一生続けたい仕事は農業だと突然思った。
コロナで仕事も楽になったので家の庭の
プランターでとうもろこしや小松菜、きゅうりなど
を育てて、さらに市民農園を車で15分くらい
かかる少し遠いところではあるけれど借りて
キャベツ、ネギ、ブロッコリーとかを育てて
食べた。
今は里芋、さつま芋、西瓜などが植っている。
自分で作った野菜は美味しく感じるし、
家族も喜んで食べてくれる。
例えこれで生活費を稼げなくても
農業のスキルを得ることは得しか
ないんじゃないだろうかという
気持ちが出てくる。
ある日、畑を借りて半年が経ったし、
次のステップと思い、市役所の農業委員会が
あるような部署に行ってみた。
「あのー農業について相談したいんですが」
「どんな事ですか?」
「今市民農園を借りてるんですが将来は自分の畑を持って収益を得たいんです。」
「新規就農をしたいと言う事ですか?借りてる農園以外で農業の経験はありますか?」
「いきなり専業農家になりたいわけではありません。今はサラリーマンなので週末に農業をもう少し力を入れてやりたいという事です。農業の経験は今の農園での半年以外ありません」
「どんな野菜をどれだけ作ってどんな収益を得たいっていう計画はありますか?」
「ネットで得た知識くらいしかないのでこの地域でどの野菜がどれくらい多く作られてて何が狙い目なのかなどの情報がないので正直計画はありません。」
「・・・。今借りていらっしゃる農園は面積が狭いのでもう少し広く借りてから考えたらいかがですか?就農に必要な畑の面積である50aは相当広いですよ」
「50aってピンとこないのですが」
「近くにやたら駐車場が広いドラッグストアがありますよね?あの面積の約5倍くらいです」
「・・・汗」
こんなやり取りだった。
自分が知らなすぎるっていうことを
知れて良かったとプラス思考で考えるしか
ないのか。
そりゃー計画をちゃんと立てていかないと
そんな広さを埋められないし
計画なしでは何も出来ないわけだが・・
市役所のホームページには
新規就農者を積極的に探して
農業を発展させる!など気合の入った事が
書いてあったのでもっと歓迎されると
思ったのだけど笑
とりあえず今の農園は少し遠いので
家の近くの市民農園も借りてもっと多くの野菜を
育てて経験を積もうと思う。
この地域ではどんな野菜が需要に対して
多く育てられてて
どんな野菜が少な目なのかなどの地域特性を
知りたかったのだけど、自分の知識がそれ以下
だと悟られたのだろうか。
担当者の目は農業なめんなという顔をしてた。
市役所の人に認めてもらうのが
目的では無いのだけれど
とりあえずもっと知識を。